ハラスメント推進対策室

ハラスメントとは

九州大学では、ハラスメントを「セクシュアル・ハラスメント、パワー・ハラスメント、アカデミック・ハラスメント、妊娠・不妊治療・出産・育児休業・介護休業等を理由とするハラスメント、その他のハラスメント及びこれ らに類する人としての尊厳を侵害する行為」と定義しています。


セクシュアル・ハラスメント

セクシュアル・ハラスメントとは、行為者の意図に関わらず、相手方を不快にさせる性的な言動のことです。

  • ● 「単位をあげる」「昇進させる」を条件に交際を強要し、誘いを断られると、成績や評価で不当な扱いをする。
  • ● 不必要に身体に接触し、それを拒否されると、怒ったり、嫌がらせをしたりする。
  • ● 相手が嫌がっているにも関わらず、性的な冗談を繰り返したり、性的経験を話すよう強要する。
  • ● 「女性は・・・」、「男のくせに・・・」など性別に関するステレオタイプ的な発言をする。
  • ● 性的指向や性自認が周りと異なるのは、精神的に障害があるから、あるいは本人に問題があ るからなどの発言をする。

パワー・ハラスメント、アカデミック・ハラスメント

パワー・ハラスメントとは、優位的な関係を背景とした、就労上又は修学上必要かつ相当な範囲を超えた言動により、就労上又は修学上の環境を害することを指します。それが、教育・研究に関わるときにはアカデミック・ハラスメントといいます。

(1)パワー・ハラスメントの例

  • ● 「バカ」「無能」「役立たず」等の人格を否定するような発言を繰り返す。
  • ● 特定の相手にだけ冷たく当たったり、人前で侮辱したりする。
  • ● 業務を遂行する上で必要な情報を故意に与えない、もしくは業務に支障が出るほどに指示を遅らせる。
  • ● 極端に長い時間働くことや休日出勤を強要する。

(2)アカデミック・ハラスメントの例

  • ● 特定の人に対してだけ研究指導をしない、もしくは、過度に厳しく指導する。
  • ● 指導の際に、怒鳴りつけたり、物を叩いたりするなどの威圧的な言動を繰り返す。
  • ● 正当な理由なく単位を認定しない
  • ● 正当な理由なく、論文著者名を変更したり、研究チームから除外したりする。
  • ● 長期に渡り、深夜、休日まで極端に拘束し、研究を押し付ける。

妊娠・出産・育児休業・介護休業を理由とするハラスメント

妊娠・出産・育児休業・介護休業を理由とするハラスメントとしては、妊娠又は出産等の否定に繋がる言動や、育児休業又は介護休業等の制度の利用否定に繋がる言動が、頻繁に行われることなどにより就労上の環境が害されるもの、が挙げられます。

(1)制度等の利用への嫌がらせ型の例

  • ● 産前休業の取得について相談を受けた上司が、「休みをとるなら辞めてもらう」などと発言する。
  • ● 育育児休業の取得について相談を受けた上司が、「男のくせに育児休業をとることはあり得ない」などと発言し、取得をあきらめざるを得ない状況となる。
  • ● 介護休業の取得を伝えると、「自分なら請求しない。あなたもそうすべき」などと繰り返し発言する。
  • ● 短時間勤務制度を利用している人に対し、「周りのことを考えていない。迷惑だ」などと発言する。

(2)妊娠したこと、出産したこと等、状態への嫌がらせ型の例

  • ● 妊娠を報告した人に対し、「他の人を雇うので辞めてもらうしかない」などと発言する。
  • ● 「妊婦はいつ休むか分からないから仕事を任せられない」などと発言し、仕事をさせない。

その他のハラスメント

上記のハラスメント以外にも、就労上又は修学上の環境とは離れた場でのハラスメントが考えられます。

  • ● 不当な仲間外しやいじめ
  • ● 飲酒の強要や酔った上での迷惑行為
  • ● 不正行為の強要
  • ● 自分の支持する宗教や思想への関与を執拗に求める